近年では機能的なランドセルが登場

近年では機能的なランドセルが登場

日本のランドセルは小学校に通う6年間使える丈夫なものです。
近年では丈夫なだけでなく、機能性に優れたものが登場しています。
どのような機能があるのか見ていきましょう。
従来のランドセルの肩ベルトは、後ろに引かれてしまうため重いランドセルをより重く感じてしまいます。
そのため近年では、肩ベルトのずれを防ぐ「立ち上がり肩ベルト」という機能があり、後ろへのずれを防ぎます。
この機能があると、同じ重さのものでも背負うと軽く感じることができます。
また、収納部はメイン・サブ・前ポケットの3つで収納されており、3つのポケットの収納力の合計が全体の収納力となるわけです。
機能的なランドセルは、メインポケットだけでなく、残りの2つのポケットの収納力も高く、かつマチ幅を小さくする工夫がされています。
マチ幅が広すぎて奥行きがあると、重く感じてしまうからです。
素材もコードバンや牛皮だけでなく、人工皮革や合成皮革などの素材もあります。
人工皮革や合成皮革の方が軽い傾向にありますが、近年では形崩れ防止機能も備わっており、強度も上がっています。

ランドセルのマチ幅は容量を左右する重要な部分

ランドセルのマチ幅（奥行き）は、広くなるほど容量が増える半面、重量も増していきます。
重くなると子どもの体へ負荷がかかり、姿勢が悪くなるなどの影響が出る可能性があります。
そのため、体型や体格、学校までの距離などを考慮して、最適なサイズを選ぶことが大切です。
ランドセルの理想の大きさは、荷物を入れた時にやや余裕ができるサイズです。
コンパクトすぎるサイズを選んでしまうと、荷物を無理に押し込んで型崩れの原因となります。
マチ幅の平均は11cmから12cm程度で、10㎝程度のスリムタイプや13㎝以上の大容量タイプも存在します。
近年では大容量でありながら軽量なランドセルも販売されており、子どもの状況に合わせて選ぶことができます。
同じ重量でも、背当てや肩ベルトなどがしっかりフィットしていると、背負った時に軽く感じて負担になりにくくなります。
10cm程度のスリムタイプは荷物をすべて入れない前提で、サブバッグなどで重さを分散させるのが前提で使用されます。